ここ数年。何かと話題に上がっていた「大阪都構想」
昨日の大阪市の住民投票で否決された。
反対:70万5585票
賛成:69万4844票
橋下市長は歯医者の弁として政界引退を表明。
大阪維新旋風に1つの幕が下りた、ってところだろうか。
さて。
自分は大阪市民じゃないけど、この都構想について述べさせてもらうと、
まず 名称変更も重要だと言ってた「大阪都」
※名所変更は別途法改正が必要
いろいろ言われているように、「都」である必要があるのだろうか?
東京の真似事と言われても当然だと思う。
「都」は英訳すると「metropolis:メトロポリス」
決して「首都」という意味に限らない(首都はcapital)大都市という意味だが、
日本語的には「首都」的なイメージが強いと思う。
大阪を首都機能のバックアップと位置づけているなら それもいいかもしれないが、
やはり何かこうしっくりこない気がする。
感情論になってしまうが、もし、自分が大阪市民なら、
「なぜ東京の二番煎じしなきゃいけない?」という想いになると思う。
一方で、大阪市は政令指定都市だけど、
その他とは違う、東京に次ぐ重要都市としてもっと違いは明確にあってもいいと思う。
表面的な事ばかり述べてきたが、大阪維新の会が主張する二重行政の解消。
これはやはり分かりにくいと思う。
反対派が主張する府と市の連携強化が行われれば、わざわざ全てを変えるのに必要なコストは生じないはずだ。(もっとも、連携強化できるかどうか分からないけど…)
次に市の権限の剥奪。
政令指定都市には多くの権限が認められている。
特別区になれば、それらの権限がなくなり、更に言われているように大阪市の税金は大阪府に持って行かれてしまう。
自分たちの予算は自分たちで使いたい。
これは、統合を進めた欧州などでも、豊かな地域は分配せず自分たちでやっていきたいという考えに近いと思う。
これについては、確かにその通りだし、自分も自らの地域が良くなってほしいと基本的に思う。
しかし大局的に考えればどうだろう?
国土・地域の均衡発展のような考え方は悪い事じゃない。
格差が生まれれば、社会としては治安悪化などマイナスになる。
格差が生まれることは良くないが、
一方で多くの努力をしている側が、努力をしていない方へ援助する事がいい事だとは思わない。
結局は、その辺のバランスをどう考えるかに行き着くんじゃないかと思う。
ただ、浅学ながら言わせてもらえば、なるべく均衡ある発展の方が、ゆくゆくはベターなことだと思うかな。
今回、「大阪都構想」は住民の手によって否定された。
大阪市民の決断だ。
理解が不足した部分もあるかもしれないが、
自らの在り方について議論し合い、そして結論を出した大阪市民の決定は良いことだったと思います。
コメント